結論:追加とインストールを一つの監査単位にする
Claude Code 2.1.292では、--marketplace <source>をplugin installへ渡せます。必要ならmarketplaceを追加し、claude plugin marketplace addと同じpolicy checkを通してからpluginを入れる仕様です。公式Claude Code changelogの更新ですが、信頼できないsourceや過大な権限を安全に変える機能ではありません。
公式plugin marketplaceの手順では、marketplaceは.claude-plugin/marketplace.jsonとplugin entryから構成します。つまり確認対象は、コマンド一行ではなく「誰がcatalogを管理し、どのsourceから何を取り込み、どのscopeへ有効化するか」です。既存のGitLab marketplace運用は公開基盤の安全管理が主題で、本稿は2.1.292の導入入口を審査する記事です。
marketplace add・--marketplace・plugin-dirを比較する
| 方式 | 向く場面 | 先に固定すること |
|---|---|---|
| marketplace add | 登録と審査を分け、複数pluginを継続配布 | catalog owner、source、更新通知 |
--marketplace | 必要なcatalogから一回の導入でpluginを取得 | 2.1.292以上、同じpolicy check、install scope |
--plugin-dir | 開発中の一つをローカル検証 | 共有前のvalidation、外部通信、撤回方法 |
組織で標準化するなら登録済みmarketplaceとmanaged settingsを中心にし、個別の--marketplaceは試験や限定配布へ寄せます。コマンドが短いほど、実行者がsource・version・scopeを記録しない危険が増えます。
8手順でpluginを入れる
claude --versionで2.1.292以上かを確認し、端末、OS、インストール経路を台帳へ残します。- marketplaceのURLまたはpath、管理者、更新頻度、問い合わせ先を確認します。短縮URLや所有者不明のmirrorは使いません。
- 取得したcatalogの
.claude-plugin/marketplace.jsonを読み、name、owner、plugins、sourceの対応を確認します。 - plugin単体とmarketplaceの両方へ
claude plugin validateを実行し、JSON、entry名、root pathの誤りを直します。 - hook、MCP、skill、command、外部通信、読書き対象をcomponent inventoryに書き出します。validate成功だけを安全証明にしません。
- まず検証用repositoryへ
claude plugin install name@marketplace --scope project相当の最小範囲で実行し、必要なら2.1.292の--marketplace入口を使います。 claude plugin listとclaude plugin detailsでenabled状態、component、scopeをreadbackし、managed settingsの制約と一致させます。- 更新失敗、hook異常、権限過大が起きた時にdisable・uninstall・旧版固定を誰が行うか決めてから本番へ広げます。
審査で止める4つの兆候
特に注意したいのは、marketplaceの表示名と実際の取得元を同じものだと考えることです。表示名は利用者が選ぶための情報で、実行されるhookやskillの権限を表しません。導入票には表示名とは別に、取得URL、commitまたはversion、検証日時、審査者を残します。更新のたびに同じ項目を取り直せば、いつから挙動が変わったかを比較できます。
| 兆候 | 止める理由 | 次の確認 |
|---|---|---|
| sourceがpathだけで所有者不明 | 差し替えと責任分界を説明できない | repository、commit、checksum、owner |
| hookが広いtool権限を要求 | plugin実行が意図せず副作用を持つ | matcher、入力、外部送信、deny条件 |
| marketplace entryとplugin名が不一致 | 別pluginを取得する恐れがある | validate結果と実体のplugin.json |
| 更新・停止の担当が未定 | 障害時に全端末で実行が続く | version pin、disable、連絡網 |
組織管理ではpolicyの適用状態を診断する方法も確認します。ユーザー設定だけで許可したpluginが、managed settingsのdenyや必須marketplaceとどう衝突するかを、実端末のeffective configurationで確かめます。
本番展開前チェックリスト
展開は一度に全員へ配らず、管理者、試験利用者、通常利用者の順に分けます。各段階でplugin listの状態、permission prompt、hookの失敗時挙動、作業時間を記録し、次の段階へ進む条件を明文化します。更新後に問題が出た場合は、対象versionと影響範囲を固定してからdisableします。catalog自体を差し替えて原因を分からなくする運用は避けます。
試験では、実際の顧客データや本番credentialを使わず、読み取り対象を限定したrepositoryを用意します。pluginが何もしないことを確認するのではなく、許可した操作だけが行われ、拒否した操作がログに残ることを確認します。エラー時に曖昧な再試行をさせないメッセージも、導入条件に含めます。
- 2.1.292以上と利用面を記録した
- marketplace owner、source、commitまたはversionを記録した
- marketplaceとpluginのvalidate結果を保存した
- skill、command、hook、MCP、外部通信を一覧化した
- install scopeをuserではなくprojectから試した
- managed settingsとpermissionの実効結果をreadbackした
- disable・uninstall・旧版固定の担当と期限がある
導入の判断は「インストールできたか」ではなく、「どのコードが、誰のscopeで、何を実行し、問題時に止められるか」で決めます。無料のAI導入・運用の無料診断(60秒)では、plugin台帳と承認・撤回フローを一緒に整理できます。
FAQ
- --marketplaceは既存marketplace addと何が違いますか?
- 必要ならmarketplaceを追加し、同じpolicy checkでpluginをインストールする入口です。組織の承認やmanaged settingsを飛ばす機能ではありません。
- validateが通れば社内で配布してよいですか?
- いいえ。source、hook、権限、外部通信、更新者、撤回手順を別に審査します。
- plugin導入の設計を相談できますか?
- できます。出所、scope、監査、rollbackを無料診断(60秒)で整理します。
