結論:1GB capはtool結果をディスクへ保存する上限で、プレビューの切断と処理失敗を分ける
Claude Code 2.1.265では、tool結果をディスクへ保存する際に1GBのcapが追加されました。結果が保存されたファイルを会話内でプレビューする時、切り詰められた場合はその旨が表示されます。
この情報から直ちに「モデルの入力上限が1GB」「処理が必ず失敗」とは判断しません。プレビュー、保存ファイル、toolの終了状態、再取得した範囲を分けて確認し、必要なら最初から小さく分割します。
一次情報はClaude Code公式changelogの2.1.265、および公式monitoring usage、公式settingsです。公開直前readbackで確認できる正式な制限は「tool結果をdiskへ保存する1GB cap」と「プレビューが切れたことを知らせる表示」です。モデルのcontext、API料金、契約の保存期間へ数字を横滑りさせないようにします。
何が切れたのかを比較して判断する
| 確認対象 | 見える症状 | 次の判断 |
|---|---|---|
| 会話内preview | 保存ファイルが切り詰められた旨が表示される | 全量が必要か、範囲指定で再取得するか決める |
| disk上のtool結果 | サイズ、更新時刻、内容の末尾を確認できる | hashと実行条件を記録し、共有可否を確認する |
| toolの終了状態 | 成功、失敗、途中停止などが残る | 再実行前に重複処理と副作用を確認する |
| contextへの投入 | 結果の一部だけを読ませている | 必要な範囲、要約、原本の保管場所を分ける |
特に危険なのは、プレビューの見た目だけで原本の完全性を判断することです。プレビューが読みやすくても、途中で切れているかもしれません。逆にプレビューが切れていても、必要な行を別の条件で取得できることがあります。表示面と処理面を別の証跡にします。
1GBという数値は大きく見えますが、ログ、バイナリ、生成物、巨大な検索結果を一つのtool呼び出しで扱う設計は、確認者の負荷と情報漏えいの範囲を広げます。上限に届くまで使うのではなく、業務の目的に必要な最小範囲を先に決めます。
トラブル時の手順:再実行前に7項目を確認する
claude --versionを実行して2.1.265以降か、実行者、時刻、対象workspaceを記録します。- 会話内previewの表示を保存し、切断・失敗・中断のどれが明示されているかを分けます。
- diskへ保存されたtool結果のパス、サイズ、更新時刻を確認し、秘密情報を含む場合は画面共有を止めます。
- toolの終了状態と、データ取得・書き込み・送信などの副作用が発生したかを確認します。
- 全量が不要なら、日付、ID、行範囲、対象ファイルを指定し、分割したread-only取得を試します。
- 全量が必要なら、原本を承認済みの保管場所へ移し、hash、生成条件、分割単位、保存期限を記録します。
- 再実行・削除・共有の承認者を決め、同じ副作用を二重に起こさないことを確認してから続行します。
再実行では、同じcommandをそのまま繰り返さないでください。外部システムへの更新、課金が発生する処理、ファイル生成、メール送信を含むtoolなら、まずidempotency keyやdry-runの有無を確認します。read-onlyへ分解できるなら、それを先に行います。
結果を要約する場合も、要約だけを原本の代わりにしません。要約者、対象範囲、除外した範囲、作成時刻、原本パスを記録し、後から同じ条件で再現できるようにします。個人情報や認証情報を含む結果は、必要な担当者だけに限定し、ログへ値そのものを書かない設計にします。原本を保存できない場合は、保存できなかった事実と欠落範囲を明示し、完全な証跡があるように見せないことが大切です。
企業運用の判断:上限対応をデータ分類へつなげる
チームでは、tool結果のサイズを単なる技術制限として扱わず、データ分類とレビューの入口にします。小さな結果でも機密なら承認が必要ですし、大きな結果でも公開データなら分割処理で安全に扱えます。分類、保存先、共有者、削除期限を一つのrunbookへ固定します。
既存のClaude Codeのコスト管理は契約経路と利用量、監査ログは判断記録、credential maskingは秘密情報の露出防止を扱います。このガイドは、それらの前段にある「tool結果がどこまで保存・表示されたか」を確定する検索意図です。
運用を始めるなら、まず巨大な本番ログではなく、再現可能なテストデータでpreviewの表示、diskファイル、hash、分割取得の四点を確認します。1GB capがあることを理由に、保存できる全量を会話へ投入する運用へ移行しないでください。必要な文脈だけを渡す方が、レビューも費用も管理しやすくなります。
サイズの確認は性能だけでなく、責任の境界も明らかにします。どの範囲を見て判断したかを残せば、後からpreviewだけを見た人が全量を確認したと誤解することを防げます。
チームの確認欄には「見えた範囲」と「見えていない範囲」を分けて記載します。これだけでも、previewの短い抜粋を原本全体と取り違える事故を減らせます。
チェックリスト:切断を成功と誤認しないために
Claude Codeのversionを記録したか/previewと原本を区別したか/1GB capをcontextや料金上限と混同していないか/保存ファイルのpath・size・hashを確認したか/toolの終了状態を見たか/副作用の有無を確認したか/範囲指定や分割を試せるか/機密データの共有範囲を決めたか/原本と要約の関係を残したか/rollbackまたは再取得方法を説明できるか、を確認します。
調査中に「切れた」と感じた場合は、まず結果の末尾、previewの警告、toolの終了状態を順に読みます。エラーがなければ成功と決めつけず、期待件数や対象期間と照合します。失敗なら、同じ処理を繰り返す前に小さなfixtureで再現し、上限・timeout・権限・対象データのどこで起きたかを分けます。担当者が交代しても再現できるよう、入力条件と取得範囲をチケットへ残してください。
よくある質問
1GB capはClaude APIの料金上限ですか?
違います。公式changelogが示すのは、Claude Codeがtool結果をdiskへ保存する際のcapです。APIのcontext、token料金、契約上限はそれぞれの公式情報で別に確認します。
プレビューが切れたら原本も壊れますか?
プレビューの表示と保存ファイルの状態は分けて確認します。path、size、更新時刻、hash、tool終了状態を読み、必要な範囲を再取得してください。
大きなログは分割すればよいですか?
目的と機密性を確認した上で、日付・ID・行範囲などで分割するのが基本です。外部更新や送信を伴う処理は、分割前に副作用と重複実行を確認します。
公式情報と無料診断
1GB capとプレビュー表示は公式changelog、利用量の観測はmonitoring usage、運用設定はsettingsで公開直前に確認します。Miraigentの無料診断では、tool結果の分類、保存、共有、監査、復旧を業務に合わせて整理できます。
