結論:8月17日より前に書き出し、再利用単位へ分ける

先に答えると、旧Claude Workbenchに保存したプロンプト、変数、completions、evalを使っている担当者は、2026年8月17日より前に公式のExportから書き出してください。Anthropic公式は、旧Workbenchを同日に終了し、それ以降は保存データへアクセスできないと案内しています。更新版Workbenchへ旧データを直接取り込む機能もありません。

読者の具体的な困りごとは、検証済みプロンプトが個人のConsole内だけにあり、どれが本番用で、誰が変更し、何を合格としたか説明できないことです。読了後は、残す資産、移行先、再テスト対象、廃止対象を判断できます。次の行動は、今日中に旧Workbenchの保存一覧を開き、業務名、所有者、最終利用日を付けることです。

単にExportファイルを保管して終えると、次回のモデル変更や担当交代で同じ問題が戻ります。移行の目的は画面の引っ越しではなく、プロンプトと評価基準を自社で再現できる状態に変えることです。

何が変わり、何を残す必要があるか

旧Workbenchはプロンプト履歴、変数、設定、evalなどをConsole側で保存する運用でした。更新版Workbenchは、Messages APIと同じリクエストを試すためのstatelessな検証画面です。現在の下書きはブラウザにあり、Anthropicのサーバーへプロンプトや会話を保存しないと公式ヘルプに明記されています。保存場所ではなく、一時的な実験台として扱います。

更新版ではモデルと設定の比較、tool定義、structured outputs、raw requestとresponse、stop reason、usageを確認でき、試した内容をcode表示から持ち出せます。一方で、旧版の保存プロンプトやevalをそのまま保持する役割はありません。再利用するものは、アプリのコード、プロンプト用リポジトリ、評価データ、変更台帳へ分けます。

また、旧Workbenchと同じ8月17日に、プロンプト生成・改善・テンプレート化のexperimental APIも終了し、対象endpointは削除後にエラーになります。画面利用者だけでなく、`/v1/experimental/generate_prompt`、`improve_prompt`、`templatize_prompt`を呼ぶ処理がないかも確認します。

移行対象を4種類へ分類する

本番プロンプトは、現在の業務や製品で使う指示です。入力変数、期待する出力形式、利用モデル、tool定義、禁止事項を一緒に残します。評価資産は、代表入力、期待値、合否基準、重大な失敗例です。プロンプトだけでは品質を再現できないため、必ず対にします。

実験記録は、採用しなかった設定と理由です。すべてを本番リポジトリへ混ぜず、判断ログとして参照可能にします。廃止候補は、所有者不明、重複、長期未使用、現行モデルで再現できないものです。念のため残す場合も、再利用可能と誤認されない保管場所へ分離します。

分類の判断軸は、現役の業務に使うか、正しい入力例があるか、合格条件があるか、責任者がいるか、機密情報を含むかの5点です。値を埋め込んだAPI key、個人情報、顧客データがあれば、移行前に削除またはマスキングします。

Claude Workbenchを移行する7手順

  1. 旧Workbenchの保存一覧を開き、プロンプト名、所有者、用途、最終利用日を棚卸しします。
  2. 公式のExport機能で、保存プロンプト、revisions、completionsを期限前に書き出します。
  3. 書き出しファイルの保管先を決め、閲覧権限、保持期限、削除責任者を設定します。
  4. 本番、評価、実験、廃止候補へ分類し、重複と秘密情報を除きます。
  5. 現行モデルで代表入力を再実行し、形式、事実性、拒否、tool call、費用を再評価します。
  6. 採用資産をコードまたはプロンプトリポジトリへ移し、version、変更理由、承認者を残します。
  7. experimental APIと旧画面への依存を停止し、8月17日前に第三者が再現できるか確認します。

Export後はファイルの存在だけでなく、任意の一件を開けること、変数と評価結果を読めることを確認します。移行先の権限が広すぎる場合は、業務単位に分けます。復元テストなしのバックアップは、障害時に使えない可能性があります。

更新版Workbenchでの安全な試し方

更新版Workbenchでは、まず代表入力を一つに絞り、使うモデル、system指示、user入力、最大出力、tool定義を明示します。raw requestを確認し、実装へ移す時に暗黙の画面設定が残らないようにします。同じ入力を複数モデルで比べる場合は、採点基準を先に固定し、印象だけで選びません。

tool useやstructured outputsを試す時は、成功例だけでなく、不正な引数、空入力、長すぎる入力、拒否、timeoutを含めます。usageとstop reasonも記録し、品質、費用、速度、失敗時の人間対応を同じ表で比べます。code表示から持ち出した例は、そのまま本番投入せず、秘密情報の環境変数化、例外処理、監査、rate limitを実装します。

新Workbenchが保存場所ではない以上、実験の終了条件も決めます。採用ならリポジトリへ反映、見送りなら判断理由を記録、追加検証なら担当者と期限を置きます。ブラウザを閉じる前に必要な内容を持ち出す習慣が、旧版終了後の標準運用になります。

移行完了チェックリスト

旧版一覧を取得したか/8月17日より前にExportしたか/保存プロンプトとrevisionsを開けるか/所有者と用途があるか/変数から秘密情報を除いたか/代表入力と合否基準があるか/現行モデルで再テストしたか/tool定義と出力形式を残したか/experimental API依存を検索したか/移行先の権限と保持期限を決めたか/第三者が再現できたか、を確認します。

完了の証拠は「書き出した」という担当者の記憶ではありません。Export日時、保管場所、対象件数、再テスト件数、廃止件数、承認者を短い移行記録へ残します。重要業務では、期限の一週間前を社内締切にして、最終日に初めてExportしない計画にします。

よくある質問

8月17日以降も旧Workbenchのデータを取り出せますか?

公式案内ではアクセスできません。期限後の復旧を前提にせず、利用中の組織は事前に書き出してください。

新WorkbenchへExportデータをimportできますか?

できません。更新版は保存プロンプトや会話を持たないため、自社のリポジトリや評価基盤へ移します。

Exportしただけで移行完了ですか?

不十分です。現行モデルで再テストし、変数、tool定義、合否基準、変更責任を復元できる状態まで確認します。

関連ガイドと公式情報

モデル再評価はClaude API最新モデルの選び方、長い指示の整理はClaudeのコンテキスト管理、変更記録はClaude Codeの監査ログ設計を参照してください。

終了日とexperimental APIはClaude Platform release notes、Export、新旧差分、更新版の機能はAnthropic公式How do I use the Workbench?で公開直前に確認してください。

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